上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 東映任侠映画(Wikiリンク)(リンク2)といえば、網走番外地・昭和残侠伝といろんなシリーズがあります。 流石リアルタイムでは観ていませんが、今ビデオで観ても、やっぱり『緋牡丹博徒』(リンク1)リンク2)! 耐える女より、仁義と人情の狭間で、戦う女がいいのです。
 『緋牡丹博徒』が始まったのは1968年。 『笑傲江湖』(リンク)百度リンクが書かれた1967年と同時期です。 当時の年齢で考えキャスティングしてみました。
... 続きを読む
スポンサーサイト
 笑傲江湖は、金庸自らが自己解題の如く書いた「あとがき」を含めてひとつの作品と思っています。 (後記:原文へのリンク) 私にとってはこの「あとがき」が無ければ唯の「面白いお話だ」で終わっていたでしょう。
  小説の「あとがき」は、書くことになった動機や執筆中・出版後のエピソードなど随想的文章が多いと思うのですが、これには一読して「ナンジャこれは?」と感じました。 自己解題がその意図であることはわかりましたが、暫くして「この小説が雄大な『言葉のアイロニー』なのだ」と思いました。
 金庸自身この「あとがき」に『描きたかったのは、人間における普遍的な性格であり、政治生活の中に常時見られる現象』と書いています。 更にその「仮託(抽象化)」が巧みゆえ、狭義の「政治」だけではなく『社会的存在としての人間のありよう』まで描いていると思います。
 これまでも、この「あとがき」をモチーフに妄言虚言を綴ってきましたが、最後に又、文章を辿りながら想うところをつらつら書いてみます。 重複が多く、何だか書き残したことが山ほどあるのですが、まとまらないしキリがないので「笑傲江湖」はこれにて一件落着にします。 
 次は「社会的存在としての人間ドラマ」である「笑傲江湖」と対となる、「個人的問題(アイデンティティ)を突詰めようとした人間ドラマ」である「天龍八部」について書いてみたいと思います。

 本文は続きにて・・・・

... 続きを読む
歴史の研究 1 (1)歴史の研究 1 (1)
(1975/11)
トインビー

商品詳細を見る

 「笑傲江湖」のレビューですが、最終章で頓挫しはや2ヶ月放置しっぱなしなのです。 何故かと言えば、この前章で取り上げたこの本現在は「四書五経入門―中国思想の形成と展開」という別の書名で再版されている)をめくり返していたのですが、最終章の「四書五経と現代の日本」という項目に以下のような記述があった為です。 『四書五経とトインビー』という「巨大なもの」が出てきてしまいまして、纏めきれずにおりますがまあこの辺でケリを付けたいので・・・以降長くなるので続きにて・・・。
... 続きを読む
帝国主義 (岩波文庫)帝国主義 (岩波文庫)
(2004/06)
山泉 進、幸徳 秋水 他

商品詳細を見る
 今やこんな本を読む人は居なくなったのでしょうね。 あまりにも時代の核心をみてしまい「後戻り」ができなくなった天才。

 本題はこれではなく、任我行は、吸星大法の副作用が悪化し発作が続く令狐冲を、対策を教えるからと日月神教への入信を強要しますが、令狐冲は 「千秋萬載,一統江湖!」への生理的な嫌悪感も重なり、盈盈を捨てることになっても拒否します。 この任我行の吸星大法と気の暴走の対策は以前こんなふうに喩えてみましたが、これはさておき、令狐冲は最後、盈盈達の策略(笑)で風清楊が伝授したことにして、少林派伝統の「易筋経」を習得し気の暴走を収めます。
 この「易筋経」とは何か? です。
... 続きを読む
狂気とバブル―なぜ人は集団になると愚行に走るのか (ウィザードブックシリーズ)狂気とバブル―なぜ人は集団になると愚行に走るのか (ウィザードブックシリーズ)
(2004/06/25)
チャールズ・マッケイ

商品詳細を見る
 今、中国の政治家は、いみじくも笑傲江湖のあとがきの出だしにあるように、「大多数の人のために福利をもたらすことを、努力目標に掲げ」ている善人かどうかの瀬戸際ですね。
 「不幸になってしまう人」が一人でも少なくなるよう祈るとともに、はからずも不幸になってしまった人が「幸せ」になれるよう望みます。

 ドラマでは、華山洞窟の中での五岳剣派同士討ちはカットされてますね、真っ暗闇をどう映像化するか(笑)楽しみだったんですが・・・。 岳不群が仕掛け、左冷禅がこれに乗った形の所謂「集団パニック」状態。 各派の未知(亡びた)剣術、それを破る魔境の技という「過度の情報」・かりそめの併派という「相互不信」、それに「暗闇」を加えた上手い情況設定です。 令狐兄もさすが盲目の集団相手でかつ独孤九剣も使えず、「ピンチ!」に陥りますが、なんと魔教の先達の遺骨から発する燐光で何とか助かるという「あれれ」というオチでした。
... 続きを読む
秘曲 笑傲江湖〈第7巻〉鴛鴦の譜秘曲 笑傲江湖〈第7巻〉鴛鴦の譜
(1998/10)
岡崎 由美、金 庸 他

商品詳細を見る
 ここまでの数章は、強欲・怨念・謀略・裏切・絶望の「ドロドロ」でしたが、大結局にむけ息抜きというかこじ付け気味なれど愉快な一章です。
 儀琳親子の「真相」が明らかになり、両親が再会仲直り(といってもこの先ずっと喧嘩するでしょうが(笑))。 令狐兄と盈盈が儀琳ママに脅されるも愛を深めます。 儀琳ママって「天龍」にこそ相応しいキャラなんですがね。 ついでに江湖の小悪党達もサヨナラという「強引な〆括り」ですが、しっかり次章へ繋げています。

... 続きを読む
恩讐の彼方に・忠直卿行状記 他八篇 (岩波文庫)恩讐の彼方に・忠直卿行状記 他八篇 (岩波文庫)
(1970/12)
菊池 寛

商品詳細を見る
 仇討ちモノといえば「赤穂浪士」「鍵屋の辻」などお馴染みですし、大衆小説の定番のお題なのは日中とも変らないようですね。 金庸を読み出す時、ぼやっとした先入観で、中国的「菊池寛の世界」があるのかなと思っておりました。 かなり違うのですが、その違いはナンタラとなるとややこしいので、閑話休題・・・。

... 続きを読む
戦略的思考の技術―ゲーム理論を実践する (中公新書)戦略的思考の技術―ゲーム理論を実践する (中公新書)
(2002/09)
梶井 厚志

商品詳細を見る
この本は結構評判良いようですが、マニュアル本や解説本でもなく、単なる用語集です。 その用語は結構わかりやすくまとまっていますので参考にさせていただいています。

 さて、『嵩山会議』ですが前回の現場検証、および前々回記事より続きます。
 
... 続きを読む
百戦奇略―中国兵法の真髄 (学研M文庫)百戦奇略―中国兵法の真髄 (学研M文庫)
(2001/12)
劉 基

商品詳細を見る

 ドラマの前回から含め、笑傲江湖の最大の見せ場(沢山あるけど)『嵩山会議』ですね。 三章分・本一巻の半分がこの場面に充てられており、何度読んでも面白い場面です。 さすが政治学者・ジャーナリスト兼武侠小説家、金庸先生の傑作です。 少しでもその真髄にふれたいと思い以下まとめてみました。

... 続きを読む
中国の不思議な資本主義 (中公新書ラクレ 247)中国の不思議な資本主義 (中公新書ラクレ 247)
(2007/06)
東 一眞

商品詳細を見る
 笑傲江湖に関する云々はソロソロエンディングに近いわけですが、次は「天龍八部」について書きたいと思っております。 それで、先週から再読しはじめたのですが第5巻(草原の王国)まで来てビックリ。 最初に読んだ時この巻は「とばしてました」、なぜか?買う時に在庫が無くて取り寄せだったんですね。 その間にトントン拍子で読み終わってしまったようです。 というか、無駄に中身が濃すぎますよ「天龍八部」(笑)。

... 続きを読む
名もなき愚鈍名もなき愚鈍
(2007/11/28)
マス・メディア

商品詳細を見る
 さて、このアルバムもアーティストも知らないのですが、Amazon検索したら偶然出て来て題名に思わず笑っちゃいました。

22
 盈盈さん「任冲」なんてミエミエの偽名以前に、こんな可愛くてはバレバレですな。
21

 さて本題は「任冲」お嬢様が助けてまで嵩山に連れて行った「桃谷六仙」とは何者か?ということです。
 この小説では、左冷禅や岳不群など「いかにも正統な悪辣政治家」達の姿が眼を引き、東方不敗など「権力の為人間性まで捨てる」哀しい姿、任我行の「権力への執念」と「権力者になった途端の腐敗」など、多種多様な「政治的人間」の姿が描かれます。
 嵩山会議で「桃谷六仙」もある重要な役割を担っており、盈盈の恐ろしさをじわりと感じさせる処でもあります。

... 続きを読む
秘曲 笑傲江湖〈第6巻〉妖人東方不敗秘曲 笑傲江湖〈第6巻〉妖人東方不敗
(1998/09)
岡崎 由美、金 庸 他

商品詳細を見る

  ドラマの今回の主役はやはりこの方ですね。 この表情なんて最高です。 やはり、武林史上最強です(笑)。 尚、お読みいただく際はお急ぎでも赤文字の「リンク」を開いてみてください。
13
 

... 続きを読む
 令狐掌門と方証大師・冲虚道人が「葵花宝典」「辟邪剣譜」の謂れなどを会談していた楼閣のモデルは、実際に「恒山」にある「懸空寺」ですね。
xuankongsi002


... 続きを読む
つきあい方の科学―バクテリアから国際関係まで (Minerva21世紀ライブラリー)つきあい方の科学―バクテリアから国際関係まで (Minerva21世紀ライブラリー)
(1998/05)
R. アクセルロッド

商品詳細を見る
 今週のドラマでは「盈盈」さんと「儀琳」ちゃんが「左冷禅・嵩山派」に襲撃されて「あわや」でした。 あの竹林のシーンは、中華武侠映画の定番ですね。 このキン・フーの名作「侠女(A Touch of Zen)」このシーン(Youtube)が元祖で、沢山ありますがミッシェル・ヨーの「新流星胡蝶剣」このシーン(Youtube)は、左冷禅が真似してます。 不戒和尚と不可不戒の田伯光に助けられますが、田兄は嵩山派の矢から儀琳ちゃんを守って死んでしまいました。 じゃあ最後華山でどうやって岳不群に監禁された恒山派を見つけるのでしょう?(笑)

 さて、今回は、以前、令狐冲が、盈盈・儀琳・霊珊との恋愛劇の中で「伝統的な義」を越えた「義」の模索・再発見をしていく、と書きましたが、まずはこの三人がどういう存在かです。 これには、上記の本の主題である「ゲーム理論」における「囚人のジレンマ」とその生き残り最適戦略が関係してきます。

... 続きを読む
宦官―側近政治の構造 (中公文庫BIBLIO)宦官―側近政治の構造 (中公文庫BIBLIO)
(2003/03)
三田村 泰助

商品詳細を見る
 ドラマでは、岳掌門とうとうヤッチャイましたね。 あれですよあれ(笑) 「一剣で去勢す!」
 この本は中国史に関する名著です。 笑傲江湖を読んだ人は必読です(笑)。

 まず、「自宮の方法」。 清朝末期の資料から引用されています。

... 続きを読む
プロサッカークラブをつくろう!ヨーロッパチャンピオンシップ ファイナルパーフェクトガイド (ファミ通の攻略本)プロサッカークラブをつくろう!ヨーロッパチャンピオンシップ ファイナルパーフェクトガイド (ファミ通の攻略本)
(2006/05/17)
テッツ・インターナショナル、ファミ通 他

商品詳細を見る
 先日は、原稿が途中で消えてしまい余り時間が無いので(4-2-3ー1)で名前を並べただけでしたが、金庸先生に倣って「改訂版」です(笑)。

... 続きを読む
続・新発想 中国語の発音 -言葉遊び・漢詩編-続・新発想 中国語の発音 -言葉遊び・漢詩編-
(2006/12/15)
劉 徳聯、劉 岩 他

商品詳細を見る
 金庸の小説では、小説の題名から登場人物、武功名、科白など「本歌取り」というか、古典や先達の作品、経典や格言にとったものが山のようにあります。 「間テキスト性」というらしいですが、特に中国語は「発音」と「漢字」の両方から、また膨大な「ブンガク」の蓄積により、高尚なものから駄洒落っぽいものまで「言葉遊び」の宝庫ですね。 「音」と「形」の連想に加え、元の字句の意味やその作者、情景、歴史的背景まで想像は及び、「書かれたこと」以上に「笑い」「皮肉」「説得力」をもってくるのですが、私は残念ながらその知識が無いので、多分面白さの半分は味わえていないのです。

... 続きを読む
秘曲 笑傲江湖〈第5巻〉少林寺襲撃秘曲 笑傲江湖〈第5巻〉少林寺襲撃
(1998/08)
岡崎 由美、金 庸 他

商品詳細を見る
  ドラマはもう27,8話です。 小説と順番が逆なんで、題名が「囲寺」ですが、ドラマの今回のメインは「雪ダルマ」のシーンです。 盈盈さんも「気合入りまくり」ですよ。

... 続きを読む
価値・搾取・成長 森嶋通夫著作集 (8)価値・搾取・成長 森嶋通夫著作集 (8)
(2004/07)
森嶋 通夫

商品詳細を見る
 金庸小説の後期、「倚天屠龍記」あたりから、特に「天龍八部」と「笑傲江湖」は如何にも「リアリティ」のない「武功」が数多くでてきます。 面白さを追求しただけかもしれませんが、その「メタファー」というか、この教科書でいう言葉のアイロニー」(表面上述べられていることとは違う意味を読み取らせようという修辞的表現。 隠喩(メタファー)や直喩など他の修辞技法とは異なり、解釈という行為をとおして認識される。)として読んでみます。 以前、「独狐九剣」の誕生完成、そして令狐冲の習得でも書きましたが、金庸の武功からは色々な意味が読み取れて又楽しからずや、です。

... 続きを読む
曹操―三国志の奸雄 (講談社学術文庫)曹操―三国志の奸雄 (講談社学術文庫)
(1996/03)
竹田 晃

商品詳細を見る
 この人ほど「批評」が裏表ある歴史的人物はいないでしょうね。 三国志では、当時曹操を「子治世之能臣亂世之姦雄」と評したとされる許劭など「人物批評家」がいて、『月に一度月旦評と呼ばれる人物評論会を開いていた(『後漢書』)。彼の影響力は絶大で、彼に賞賛された者は出世を、されなければ没落の道をたどったという(『太平御覧』)。(wikiより)』のだそうです。 あれ、題名は能臣と姦雄が逆ですね(笑)

 さて、今回は雑談です。
 『三戦』はホントに名場面ですね。 「丁々発止」の「強弁・詭弁・揚足取り・ハッタリ・騙しあい・・・」は、さすが「議論の国(笑)」の面目躍如。 武闘シーンではなく「誰が一番能弁で悪者か?対決」です。 舞台設定や登場人物、科白も一字一句「味」と「含み」が在ります。 その中でも、任我行の「人物批評」は傑作です。
・尊敬する3.5人: 方証大師 風清楊 沖虚大師(0.5) +東方不敗 
・軽蔑する3.5人: 左冷禅 ???  およびでない余観主

... 続きを読む
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。