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街道をゆく〈25〉中国・ビンのみち  朝日文庫 街道をゆく〈25〉中国・ビンのみち 朝日文庫
司馬 遼太郎 (1989/01)
朝日新聞社
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 金庸の小説は中国の「時代」(時間)・「地域」(空間) のいたるところに出没します。 この舞台を色々辿っていくのも楽しみ方のひとつ。笑傲江湖の地図はこちらを
 「笑傲江湖」は「福建省福州府」から始まります。 まず、福州に関する何か本は無いかなということで、手元にあったのがこの司馬遼太郎<街道を行く>「閩(ビン)の道」です。
 これは’84年春に司馬遼太郎が福建省を訪問したときの紀行エッセイです。 福建が祖先の地である陳舜臣さんたちが同行しています。
 そこで一同はあの「福建の山歌」に出会い、生で聴いています。
 本書書き出し・・・
 『福建省というのは中国でもいわば田舎のような省である、ながく「閩」(ビン)という地域名でよばれてきた。』
 単刀直入「田舎」ですか(笑)。「閩」は五代十国のひとつです、はるか昔受験勉強で暗記したような。 さて・・・
  『福建のことはしばらく措く』  『東西文明の交流について考えたい』
 え、あれ? そうかマルコポーロの「ザイトン(泉州)」は福建ですね。
 
 上海到着、現地の方曰く、
 『福建語は日本語に似ています』  『人民解放軍はジンミンカイフォングンです』
 ちなみに、福州は明代に「琉球王国」との公式の窓口だったそうです。 そうかブリジット・リンの映画「東方不敗」で、忍者や落武者、怪しい日本語の会話が出てくるのはありえるんですね?!(爆)
 
 上海からアントーノフ24(懐かしい)で福州に行きます。もうここからは司馬遼ワールド、知識と想像力の全快です。が、<街道を行く>でもモンゴル編などと比べると落ち着いてますね。

 ネタは梯田・橋・独木船・林則徐など続きまして、一行は武夷山へと閩江沿いに上って、「ショー族」の村に着きます。そこで出迎えてくれたのが「歌垣」です。
 一行が村の招待所で、清明節に摘んだお茶を頂くときに聴かせてくれたのです。 女性がひとしきり唄った後、男性の番です。
 『隆いのどぼとけが動き、絹糸のような声が、もれて出た。変声期以前の少年の声ともいえるし、それよりも細く、童っぽい。少なくとも西洋ふうの男性誇示(マチズモ)の声ではない。』
 『ショー族のこういう歌い方を、土地では、
  「山歌」
 という。』    

          (原文も改行しています)
 
 「福建の山歌」 です。 そうですあの「山歌」を、司馬遼太郎・陳舜臣一行は生で聴いていたのです。

 そのあと、陳先生が「対対山歌」をおりこんだ「漢詩」を即興で作り答礼としています。

 「田舎の名家のお坊ちゃん(お雛さん(笑))」の林平之は、一晩で滅門、福州から逃亡、「乞食同然」に転落し漂泊していくのですが、この「山歌」は彼の記憶から消えることはなかったのでしょうね・・・。
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