上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
曹操―三国志の奸雄 (講談社学術文庫)曹操―三国志の奸雄 (講談社学術文庫)
(1996/03)
竹田 晃

商品詳細を見る
 この人ほど「批評」が裏表ある歴史的人物はいないでしょうね。 三国志では、当時曹操を「子治世之能臣亂世之姦雄」と評したとされる許劭など「人物批評家」がいて、『月に一度月旦評と呼ばれる人物評論会を開いていた(『後漢書』)。彼の影響力は絶大で、彼に賞賛された者は出世を、されなければ没落の道をたどったという(『太平御覧』)。(wikiより)』のだそうです。 あれ、題名は能臣と姦雄が逆ですね(笑)

 さて、今回は雑談です。
 『三戦』はホントに名場面ですね。 「丁々発止」の「強弁・詭弁・揚足取り・ハッタリ・騙しあい・・・」は、さすが「議論の国(笑)」の面目躍如。 武闘シーンではなく「誰が一番能弁で悪者か?対決」です。 舞台設定や登場人物、科白も一字一句「味」と「含み」が在ります。 その中でも、任我行の「人物批評」は傑作です。
・尊敬する3.5人: 方証大師 風清楊 沖虚大師(0.5) +東方不敗 
・軽蔑する3.5人: 左冷禅 ???  およびでない余観主

 小説とドラマで物語の順番が変わっていますが、これは結構重要だと思います。 何故なら、
 ・岳不群が福州で悪辣にも「辟邪剣譜」を手に入れ、「修行の第一歩」をふみだし「覇権を握るべく陰謀」を開始した(小説に描写はなく状況証拠)。 この前か後かで、令狐冲に対決を挑む「意図」と「闘いの意味」や、この後の「雪だるま」での「詭弁」の意味が変わってきます。
 ・令狐冲は福州での華山派・恒山派・嵩山派入り乱れての戦いで、「吸星大法」を使うことが公になり、完全に「邪派に転向した」と看做されたが、それでも仙霞嶺での戦いなどで恒山派の信頼を得、又、莫大先生や冲虚道長は令狐冲を評価しました。 『三戦』に登場する時の「江湖・武林」での立場が大きく違います。

 ドラマや映画は、原作をモチーフに「改編」するなら、徹底してやったほうがいいです。 このドラマは中途半端です。 特に、ラストが「誰がNO1かの虚しい闘い」のみに焦点が絞られてしまい、諷刺や批評的要素がズレたものになっています。 CCTVだからショウガナイか・・・。

 今回の内容からずれますが、最近やっと気がついたネタを少々・・・

 労徳諾は、最後華山の山中で盈盈に「猿に繋がれ」一生自由をなくします。 あの猿は、陸大有が劉正風の洗手式で門弟達と衛山に行ったとき「湘西の山林」で「猿酒」を作っていた子猿を連れてきたものです。 「湘西」は湘江の西・・・、地図を見るとわかりますが、長沙の西に「詔山」というところがあります。 そこは某有名政治家の出身地ですね。 有名政治家の名前は怖くていえません(笑)。 そう「有名政治家を猿よばわり」して、さらに日和見・小悪人の労徳諾は「その猿に一生繋がれる奴」という皮肉です。 最初は盈盈が令狐冲に「繋がれた」とノロケる科白にかけたぐらいかと思いましたが、これはキツイ諷刺です。 CCTVドラマには描けませんね。

 令狐冲は林平之を、かつて閉じ込められた杭州・孤山梅荘の地下牢に幽閉し、霊珊との「面倒をみる」約束を果たしたとするのです。 中途半端な、でも残酷な、と思いましたが、甘かったです。 あの牢に彫られた「吸星大法」の文言は、十数文字分令狐冲が削り取っただけで、まだ相当残っているのです。 盲目になった林平之でも「彫った」ものは読めます。 体中の「腱」を斬られても、「吸星大法」の本体の術だけは会得できますし使えますね・・・。 又、葵花法典・辟邪剣譜のように原本が「欠けた」状態で残っています。 「あとがき」の最後で「類似する情景がいかなる時代にもおきうる」と締めくくっていますが、「歴史は繰り返す」のネタをしっかり仕込んでます。 流石ですねえ・・・。

 今夜はこの辺で、次回は「メタファーとしての武功」、「メタ言語」化した武闘シーンについて書きます。
Secret

TrackBackURL
→http://mariott.blog21.fc2.com/tb.php/102-fcadee5f
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。