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スローターハウス5 (ハヤカワ文庫 SF 302)スローターハウス5 (ハヤカワ文庫 SF 302)
(1978/12)
カート・ヴォネガット・ジュニア

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 兎に角読んで「面白い」という点であるジャンルの小説として至高で、かつジャンルの枠を飛び出した想像力を読者にもたらす作品として、ぼんやり想いだしたのは「カート・ヴォネガットJr.」の一連の作品です。 それはこの二時限目の練習からです。
 『小説全体がメタファー・アイロニーであるが故、もうひとつの意味体系が出来ており、「寓話的物語」となる。』
 寓話といっても「教訓」的なものというより、「社会的存在としての人間」の生き様を考えさせるもの、時にはサポーターになるものと思います。 この格闘と快楽はこれからも徒然に綴っていきます。
 
 さて、このガイドブックの「小説技法篇」は、私のように頭の固くなった「もみじマーク」には「解り易い」ので、「華山剣法の型」の真似事をしてみました。 この先の、『小説の外へ出て行く:文学以外の対象や理念を探求するためにテクストを利用する・・・外在的アプローチ』の「批評理論篇」には、多種多様な項目が並んでいます。 これは「型」で済ますものでもないし、続きに箇条書きにしておくだけにします。 時に格闘の得物・快楽の道具になるかもしれません。
 ただの目次ですので念の為。 13)の「透明な批評」が読書の真髄であり快楽だと思うのですが。 この批評法自体の可否が議論になるなんて、どうしようとしてるんでしょうね、文学者の方々は・・・・。

3.批評理論について13の箇条書き(外在的アプローチ)

1)伝統的批評
 イ)道徳的批評:読者に道徳的影響を与えるか、とその影響の是非善悪の評価
 ロ)伝記的批評:作品を主として作者の人生の反映としてのみるアプローチ

2)ジャンル批評
 形式上のカテゴリー、テーマや背景などのカテゴリーに分類する
  ・大きく、喜劇・ロマンス・悲劇・諷刺 の四つという説
  ・ジャンルはあるが、あくまで他のものとの差異のみが重要
 西洋近代小説の場合:イ)ロマン主義 ロ)ゴシック小説 ハ)リアリズム小説 ニ)サイエンス・フィクション

3)読者反応批評
 テクストに活発にかかわってくる読者の存在を前提にし、テクストが読者の心にどのように働きかけるかに焦点を置く

4)脱構築批評
 多様なあるときは矛盾する解釈を両立させていることを明らかにすること
  ・二項対立の解体 ・決定不可能性

5)精神分析批評
 イ)フロイト的解釈 ロ)ユング的解釈 ハ)神話批評 ニ)ラカン的解釈

6)フェミニズム批評
 男性優位の文化ののなかで無視されてきた女性の作品や、女性の書いた作品を再評価する

7)ジェンダー批評
 イ)ゲイ批評 ロ)レズビアン批評
 社会・文化的に抑圧されてきた、同性愛に関するものに焦点を当てる

8)マルクス主義批評
 文学テクストはそれ自体の内部から全ての意味が引き出せるような完結した存在ではなく、ある特定の歴史的時点に生じた「産物」であるとみなし、その生産に不可欠の政治的、社会的、経済的条件を探求し、テクストの意味を解明する

9)文化批評
 メイン・サブといわれるものすべて広範囲の文化的背景とその作品の関連付け

10)ポストコロニアル批評
 西洋によって植民地化された地域に関する研究の一部として、その地域の、その地域を対象にした文学の研究。

11)新歴史主義批評
 文学を歴史的・社会的背景だけではなく、文化人類学・社会学など広範囲の社会科学の一部として研究する。

12)文体論的批評
 テクストにおける言語学的要素に着目し、作者が文やテクスト全体のなかで語や語法などをいかに用いているかを科学的に分析する。

13)透明な批評
 読者が図々しくもテクストのなかに入り込み、問題設定、憶測、議論をする。

さて、昼休みです。冷凍食品の「肉まん」でも食べますか・・・
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