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 パラパパーパラーパーー というオチョくったようなイントロの主題歌が馴染んできた此の頃ですが、今回は後半、退屈さにウトウトしまいました(笑)。 気がついたら「荘家」のシーンでこれも「ハズレ」の演出ですね。 なんで「荘家」の幽霊か?、第一章を小説もドラマもカットしているんでよく解りませんね。 テンポが悪くてドラマとしては息切れ状態ですか。


 後は続きで・・・
 さて、小桂子こと小宝は、終にというか止むを得ずというか、小玄子こと康煕帝に「本当の事」を明かすのですが、全部は云ってませんね。 小宝の、相手をまるめ込む弁舌は、「10のうち9は事実で1は嘘を混ぜ込む」・「全体は大嘘、細部は事実の積み重ね」という、大法螺話の原則に則しておりますね(笑)。 この2原則は度々小宝の「呟き」(作者の科白)として出てきますが、本来はこれとは似て非なるはずの「歴史記述の基本的手法」への疑問、そして「対影射史学的影射文学」でもあり、それも結構な仕掛けです。 「影射史学」って何か?って・・・いずれそのうち。 閑話休題・・・。

 本題の「順治帝は恋母(マザコンと言う意味で・・)・中華情結(漢文化コンプレックス)?」ですが・・・。 まず、この陳舜臣さんの短編集に、小説と言うか「順治帝出家伝説」の薀蓄が書かれています。 これも含めて孫引き多数は御容赦(笑)
 
五台山清涼寺 (集英社文庫)五台山清涼寺 (集英社文庫)
(1998/04)
陳 舜臣

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 下の人物相関図ですが、一部画像は別ドラマお気に入りの出演者を使わせていただいております(笑)。 先代の御三人は「大清風雲」、董鄂妃は「孝荘秘史」の舒畅さん(今回は建寧公主ですから真逆の役ですね)、董小苑は「七剣下天山」の孫菲菲さん・・・。 
 何処まで史実で何処からが法螺話かはご想像で・・・。
koukikei032
 康熙帝の父親である順治帝も幼少で皇帝になったわけですが、その即位は、まだ入関以前の大清国の「御家事情」が絡んでいて、政治的駆け引きの産物だったようです。 まあ、公的には「摂政王・ドルゴン」、私的には「エンペラーママ・孝荘皇太后」の支配下にあったのですね。 そして、その二人は再婚してしまったらしく、これは、儒教的にはタブーしかし遊牧系文化では常識的慣習?です。 母親が叔父さんと再婚してしまうわけで、その叔父さんは名目の皇帝より実権と実績のあった「摂政」ですから、堪りませんな。 青年期の「トラウマ」「コンプレックス」になるんでしょう。

 順治帝は、幼少期から漢文化の教育をうけ「憧憬」が強かったようです。 田舎者の都会文化への憧れですね。 しかし、結婚相手は、母親が一方的に決めたモンゴル系の静妃。 従兄妹結婚のうえ、金遣いが荒いという話もあったり、実は我侭・じゃじゃ馬娘だったのか(もしかして「S」?(笑))、全てに嫌気がさし前代未聞の「廃后」(皇后の資格を剥奪)という絶対君主の権力を行使します。 しかしその後釜は同じく母親の決めた「惠章皇后」、つまり鹿鼎記の「皇太后」です。 これも堪りませんな。 普通では母親への反発かつ従属せざるを得ないというアンビバレンツ・・・精神的に参ってしまいますね。

 順治帝は、公的にはドルゴンの死去後大粛清を行ったり、宦官を使った明代の宮廷組織を復活させたり、いわば反満蒙・親漢的だったようです。 そして、私的特に後宮生活でも同じく、モンゴル娘への嫌悪か、母の命令への反動か、ナニどころか手も出さず(笑)、漢族の董鄂妃を寵愛したのです。 それも、弟の嫁さんに横恋慕・略奪婚というこれまた「フリン(福臨・不倫)」と言うお名前の通りの行動だったようです。 董鄂妃にも実は南京秦准の名妓董小苑だったらしいという伝説があります。 この辺は「七剣下天山」でネタにしてましたね。 康熙帝の実母も漢族出身で、皇族となった後満族に帰化(正しい言い方があるんでしょうが)になったようです。 純な蒙漢は拒否し続けたんでしょうかね。

 というわけで、このお話のネタとして、「孝荘皇太后」や主流派満族系からすれば、漢かぶれの「異端」というか「トンデモ皇帝」が順治帝だったわけで、「ほっといたら清の基盤である「満を軸とした蒙漢の連合政権」が崩壊しかねない」という危機感があったと推定してもおかしくないでしょう。

 ・「漢の流れを断ち切る」べく、董鄂妃とその子と妹の貞妃を抹殺し、順治帝を監視の効く「五台山清涼寺」に追放。
 ・後釜には敢えて幼帝「康煕」を抜擢し、孝荘太皇太后「蒙古系」の支配下においた。 更に秘密を知り元漢族で派閥も違う康章皇后も抹殺。
 ・ あわよくば「モンゴル系」政権の再現?(考えすぎか(笑))。
 ・ その刺客が惠章皇后?偽皇后ってもしや静妃がすり替わり?・・・
 ということは、結局「孝荘太皇太后」が黒幕?!

 などと妄想が膨らむ「大法螺話」の舞台設定に、「こりゃ面白いぜ!」と、思った次第です。

 しかしながら、金庸先生は更に上手。 神龍教などという秘密結社を持ち出し、実はこの皇太后は・・・トンデモない人が親だったという設定にしています。 流石「反清」査一族の末裔です、筋を通します(笑)。 これも奇想天外ですが、ちょっと捻りすぎだよ・・・そしていつもの通り結末が甘いねえ・・・と想いましたが・・・。

 ・「康煕帝」: 日本語wiki  中国語wiki    ・「順治帝」: 日本語wiki  中国語wiki  
 各皇后は、そこから更にリンクしてます。    参考リンク  

  NECO番組HP   SINA紹介HP   日本語wiki『鹿鼎記』   中文wiki『鹿鼎記』 
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