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『投名状(Warlords)』 邦題「ウォーロード/男たちの誓い」

日本公式HP(リンク)    現地公式HP(リンク)
 お薦め作として記事にしたのに、自分は中々観にいけなかったのですが、今日行って来ました。 全体の感想は、輸入DVDで感動したそのままですが、日本語字幕で「物語」特に、他の「私軍」の連中や官僚との関係の理解が深まったのと、少々冷静に観れたかな・・・というところです。

warloads_teaser_2

 DVD初見の感想は「続き・・・」に載せておきます。 今回の感想を断片的に・・・。
 
 パンフの解説で、「二項対立」に「葛藤する」人間の姿に、それにケリを付ける「葛藤しない人間」という「二項対立」を被せている・・・と書かれていましたが、「生き残るのが難しい時代」に15年生き続け、ある結果にたどり着いた3人+1人を、そう分けること自体意味はないのではないか。 4人とも「軸」はぶれていないのだから・・・と思いました。
  4人(いやここでは3人)の「死」がシンボリックで、故に悲しかったです。 最後まで「前のめりに」倒れるパン将軍、「本当のこと」を知らずに絶命する「アルフ」、多分殺されるなら、アルフでもなくパンでもなくウーヤンを望んでいたであろうリエン・・・。

 とはいっても、ジェット・リーのパン将軍は、色んな観方、解釈が出来て面白いなあ・・・、人物設定が上手いなあ・・・と。 彼は、「理想を追いつつも現実と妥協し、最後に敗れた善人」なのか「権力欲先ずありきで、義・情を手段に使った悪人」なのか。 両方の顔が最初から最後まで二重に見え隠れします。 これは彼の中で「対立」しているものでなく、そう「観える」ように造ったのでしょうね。 ジェット・リーのあの「憎めない笑顔」が何処かで出てくるかと想いましたが・・・、出さなかったのも演出でしょう。

 彼らを利用し、最後「踏み潰した」あの3人の大臣のうち一人は、三国演義の「司馬懿」、水滸伝の「高俅」役、天龍八部の甘宝宝の旦那役の「魏宗万」さんです。 嵌ってました、後の二人もね(笑)。
 何回か、少しずつ区切りながら観て、噛みしめたい名作です。 そして、アヘン戦争から始まる中国近代、特にこの太平天国は「手に負えそうも無い」ので食指が動かなかったのですが、少しかじってみたくなりました。

 字幕の人名は「カタカナ」ではなく、漢字に振り仮名にして欲しいですね。 地名は漢字なのに(笑)。 中華・歴史モノの字幕のずっと続く悪習のような? 是非直して欲しいです。
 余談ですが、かつての林青霞=東方不敗の映画では、李連杰の令狐冲が「リン」さんになってました。 これもあって、AMAZONの書評に「振り仮名」がおかしいと書いたのです(笑)。

 最後に、参考までにwikiリンク 「太平天国の乱」  モデルになった「馬新胎」  実在のWarlords 「李鴻章の淮軍」  「曽国藩の湘軍」  もっとややこしい「捻軍」

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 感動します。 理不尽さや人間の弱さや不条理さに、怒り、泣きます。 全てに良い映画です。 香港の『香港電影金像奨』総なめは当然。 日本の配給会社は「みる目」が無いのか、公開されないのが残念。
 ショウブラというより張徹(チャン・チェ)監督の名作「刺馬」(Blood Brothers)のリメイクですが、なぞったり捻ったりではなく、陳可辛(ピーター・チャン)監督が新しい物語の世界を造っています
 李連傑(リー・リンチェイ)が狄龍(ティ・ロン)の将軍役、劉華(アンディ・ラウ)が陳觀泰(チェン・カンタイ)、金城武が姜大衛(デビット・チャン)、徐靜蕾(シュウ・ジンレイ)が井莉、各々役どころが対応しますが、時代・社会背景、人物像など「刺馬」に比べかなり複雑・深く描きこまれています。
 あらすじはネタばれになるので割愛しますが、3人の義兄弟が太平天国の乱を鎮圧する政府軍に郷の民と共に参加して・・・・という物語です。 英語字幕で細かい処はさておきですが、プロット・脚本が上手いです。 さすが何回見てもぐっと来る「ラブソング(甜蜜蜜)」の監督です。 特に前半の殺伐とした「戦い」(名も無き死)と、後半の「陰謀・葛藤」(主体としての人間「意志」としての死)の対比が、ギアチェンジする映像の造り方含め上手いです。
 李連傑が「役者」として良い演技をしています。 劉華はいつもの「無理したカッコよさ」が生きてます。 金城武がむずかしい立場役どころを上手くこなしています。 徐靜蕾は美人すぎますが、良い存在感です。 政府高官役で「この人しか居ない」役者さんが出ています。 誰かが目立ったり、「くった」りがなくバランスが取れてます。
 アクションも程小東とあったので「トンデモ」アクションかと想いましたが、リアリティ優先で違和感なし。
 スター・娯楽映画ではありません。 アクション映画でもありません。 単なる歴史ドラマとも違います。 コミカルさは全くありません。 『無秩序・死と隣り合わせの生』という情況での「法」「理」「情」のからみあう「義」の世界を描いた人間ドラマです。 必見です。
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 追:ピーター・チャン監督の大傑作「甜蜜蜜(Comrades, Almost A Love Story)邦題:ラブ・ソング」。 投名状と「裏腹」の内容ですが是非観て頂きたい作品です。
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