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前回からの続きです・・・・

 中国伝統社会では「人情」と「義気」が重んじられてきた。 これにより社会は「弾力的」になり環境の変化に適応でき、数千年続いてきた。

 これが、どうも金庸先生の言いたい主旨のようなのですが、ここに言う「義気」とは何ぞやが良く解りませんね。 前回の孟子とは「義」だ。で驚かされて混乱しておりますし、今回は、惻隠の情が義侠心つまり義気だと・・・。 それじゃ同じではないか?

 「情」は所謂「惻隠の情」、「推己及人」、思いやり、自分のことのように相手を想うこと、つまり「仁」でしょう。
 では「義」は、私は「人間関係のありよう」で。『「相手が裏切らない限り、お互い相手を信じる」ということ、「そうなっている関係」』だと思っているのですが・・・。

 続きに『韋小寶這小傢伙』から、流れに沿っての抜粋後半を載せておきます。
 中國的古典小說基本上是反教條反權威的。 (中国の古典小説はほぼ教条に反対し、権威に反対します。)
 紅楼夢・水滸伝・三国志・西遊記、そして封神榜・金瓶梅・三侠五義などを例示して説明しています。
 武俠小說基本上繼承了中國古典小說的傳統。 (武侠小説はほぼ中国の古典の小説の伝統を受け継ぎました。)
 中國人向平喜歡小說中重視義氣的人物。 (中国人は、小説の中で義気のある人物を重視することが好きです。)

 例として、関羽が孔明より人気があること、武松,李逵,魯智深をあげ、そして小人物にみえる宋江がなぜうけるかと自問し、
 其實理由很簡單,宋江講義氣。 (実は理由はとても簡単で、宋江は義気を重んじます。)
 宋江の義気というのが、どうも具体的に理解できないんですよね。 よくあの義に厚い宋江さんですか、お会いできて・・・」と、皆言うのですがね。 続きます、

 「義氣」在中國人道觀念中非常重要。 (「義気」は中国人の道徳的な観念の中でとても重要です。)
 中國人的反叛性很強。 (中国人は反逆性が強いです。)
 中國人不太重視宗教。 (中国人は宗教をあまり重視しません。)
 罪行,中國民間對之憎厭的程度,一般不及外國社會中之強烈。 (犯罪に対し、中国民間の憎悪は、普通は外国の社会の強烈さに及ばないです。)
 但不孝父母絕對不可以,出賣朋友也絕對不可以。從社會學的觀點來看,「孝道」對繁衍種族,維持社會秩序有重要作用;「義氣」對忠誠團結,進行生存競爭有重大作用。「人情」對消除內部矛盾,緩和內部衝突有重要作用。 (しかし、両親に不孝なことは絶対にしてはいけなくて、友を裏切るのは絶対にしてはいけません。社会学の観点からみて、「孝道」は種族繁栄に対して、社会の秩序を維持して重要な作用があります;「義気」は忠誠団結対して、生存競争をしていくに重大な作用があります。「人情」は内部の矛盾を取り除くことに対し、内部衝突の緩和に重要な作用があります。)

 ここの後半の「孝道」「義気」「人情」の説明は良く考えてみたいところです。

 史書中記載了不少朋友之間重義氣的史實,予以歌頌讚美。 (史書の中で、多くの友人の間の義気の重さの史実を記載して、賛美します。)
 將朋友交情放在「政治大義」之上。 (友達の友情を「政治の大義」上に置きます。)
 至於為了父母而違犯國法,傳統上更認為天經地義。 (両親のために国家の法律を犯すのとなると、伝統の上で更に絶対の真理をもっています。)
 舜的父親如果犯了重罪・・・中略・・・舜應當棄了帝位,背負父親逃走。 (もし舜の父が重罪を犯すならば、・・・舜は帝位を捨てるべきで、父を背負って逃げます。)


 どうも、ここまでの「義気」という定義は解りかねるのですが、これをみると・・・、
 武俠小說中的人物,決不是故意與中國傳統道唱反調。路見不平,拔刀相助,是出於側隱之心;除暴安良,鋤奸誅惡,是出於公義之心; (武侠小説の中の人物は、わざと中国の伝統の道徳に対し反対を唱えるのでありません。不正を見ます、助けに行きます、惻隠の情からです;暴虐を取り除き善良な民を安んじて、悪を摘発し殺すのは、「公義之心」からです;)
 義気の「気」は「心」、感情の問題のようです。 義は人間の感情つまり個の問題とすると、情と義とはどう違うのでしょう? という疑問につきあたります。 この辺は金庸先生の文からはアヤフヤです。
 ただ、数々の「原則」という自然法則・社会システムより、人間・個がまず優先されるのだ、という点は、多くの文学者達の言説と同じであり、まあ「あたりまえ」と言ってしまえばそれまでですね。

 我沒有企圖在《鹿鼎記》中描寫中國人的一切性格, (私は《鹿鼎記》中で、中国人のすべての性格を描写していることを企んでいるわけではないのです。)
只是在韋小寶身上,重點的突出了他善於適應環境與講義氣兩個特點。 (ただ韋小宝だけ、環境への適応とと義侠心を重んじる2つの特徴が突出しています。)
  這兩個特點,一般外國人沒有這們顯著。 (この2つの特徴は、普通の外国人はこれほど著しくありません。)
 在風波險惡的江湖上,義氣是至高無上的道要求。 (騒ぎの険しい世の中で、義気は最高の道徳的な要求です。)
  然而人情與義氣講到了不顧原則,許多惡習氣相應而生。 (しかし人情は正義感と原則を顧みないことはあり、たくさんの悪習を生みます。)
 對於中國的處境,「韋小寶作風」還是少一點為妙。 (中国では、「韋小宝の方法」はやはり少し少ないのほうが良いです。)

 小宝の行動は、もちろん「お話」であり、「清初」という激動の時代設定によるもので、標準的なものではない、ということですね。

 小說的任務並不是為任何問題提供答案,只是敘述在那樣的社會中,有那樣的人物,你們怎樣行動,怎樣思想,怎樣悲哀與歡喜。 (小説の任務は、いかなる問題のためにも解答を提供するものではなく、社会の中に、そのような人物がいて、どのように行動して、どのように思い、どのよに悲哀と歓喜を味わうか、ただ述べるだけです。)
  以上是我在想韋小寶這小傢伙時的一些拉雜感想。 (以上は私の韋の宝(さん)のこのチビを思う時のいくつかのまとまりがない感想です。)

 これ以降は、雑談的お話で終わります。

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