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 中国王朝史の裏街道を読む、この3冊です。

破壊の女神―中国史の女たち (Shinshokan History Book Series)破壊の女神―中国史の女たち (Shinshokan History Book Series)
(1996/09)
井波 律子

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 井波先生の快作。 中国史の女性達が実在・架空含め、王朝の女性ばかりではないのですが、「お腹いっぱい」紹介されています。 この本を読んでから、表舞台より「裏街道」が面白い!となった次第です。 今は文庫で販売されていますが、この「表紙絵」が又如何にも良いので、初版の方を出しました。 
 「王朝」で女性が強くなると、結果それは「自己破壊」してしまうようですね。 というか、名が残る女性はその「破壊の度合い」の「大きさ故」か、それともカイショ無しの男達の言い訳?・・・。

 次は、以前もご紹介したズバリ「宦官」。
宦官―側近政治の構造 (中公文庫BIBLIO)宦官―側近政治の構造 (中公文庫BIBLIO)
(2003/03)
三田村 泰助

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 笑傲江湖では、権力欲の行き着くところ「武林稱雄,揮劍自宮」つまり宦官に成ることでしたが、鹿鼎記ではこの自作をパロッて、小宝が成行きで「小桂子」とすり替わってしまい、「偽」宦官になる、というまあ愉快な設定をしております。

 そして、今回の本題「大盗賊です。 この高島先生の怪作、鹿鼎記が「面白い」と想った人もそうでない人も(笑)「必読」ですよ。
中国の大盗賊・完全版 (講談社現代新書)中国の大盗賊・完全版 (講談社現代新書)
(2004/10/19)
高島 俊男

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 まず、ここでいう「盗賊」って何?ということになりますが、本文ではこう言っております。
 ・『官以外の』  ・『武装した』  ・『実力で要求を通そうとする』  ・『集団』  そして、この集団は「正義・不正義に関係ない」
という事だそうです。 「官」の対語は「民」や「野」ではなく、唯その時「官」ではない、ということですね。 「正義・不正義」も立場で正邪善悪がひっくり返るのは、ご承知の通り。
 こういった「盗賊」は、いつの世でも、何処の国でも、天災・飢餓・王朝末期の混乱期には発生するものですが、かの国ではそれが巨大化し「王朝」まで上り詰めてしまうことが、多々在るということです。
 この盗賊が、かの国で巨大化し歴史に「痕跡」を残すに至るには、次の内的要因があるのだそうです。
 ・『宗教的・神格的よりどころがあること』  ・『不平知識人の参加』  ・『運輸人夫、行商人、塩密売業者などの加入』
 宗教・信仰は「心」、知識人は「頭脳」、運輸・商人は「情報」、これに農村の「あぶれ」者達が手足になる。
 ・・・と 
 求めるものは、最初は「食」、次に「子女玉帛(はく=絹のこと)」、そしてこれらを自らの思うとおりに出来る「権力」「天下」と、「要求」するものがとてつもなく巨大化していく。 この巨大化もかの国ののパワーなのかなと、そしてとうとう「天下」をとる処まで来ると「大盗賊」なのだそうです。

 さて、この本ではどんな「大盗賊」が紹介されているかといえば、目次の題目を記すると次の通りです。
 ・元祖盗賊皇帝--陳勝劉邦  ・玉座に登った乞食坊主--朱元璋  ・人気は抜群われらの闖王--李自成  ・十字架かついだ落第書生--洪秀全  ・これぞキワメツケ最後の盗賊皇帝--毛沢東 
 この本の展開は、最後の皇帝を「大盗賊」と言い切るためのものではあります。 初版時はこの辺に編集が気を遣って、かなり「おさえた」内容だったのを、「完全版」として当初原稿どおりに発刊したのだそうです。

 これで、なぜ「歴史」と「小説」となりますが、李自成の処に色々面白いネタがありましたので、次回はそこから始めます。

 此処からは、まったくの余談ですが、上記の「盗賊」の定義って、武侠小説の「武林・門派」そのものですし、巨大化する要因も、武侠小説の「物語り」そのものですよね(笑)。 その上「運輸人夫、行商人、塩密売業者など・・・」って、モロに鏢局や江湖のことですし・・・。 高島先生も敢えて是を入れた?(笑)。
 それに、上記の初代皇帝を「盗賊」としてしまうと、中国王朝は殆ど「盗賊」と「異民族侵略者」で出来た・・・ということですね。 まあ、言葉としてはそれ故「王朝」なのではありますが・・・・。
 それではこの辺で・・・。
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