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 とうとう最終回でしたね・・・。

 最後に元麗春院の「桃花」姐さんをちょこっと出しましたが、??と思ったら、迷子さんの情報によるとあの「おさわり十八手」は此処で出すつもりだったようです。 香港TVB版には在るそうですが・・・此処ではカット(笑)。 この桃花姐さん結構いけますなあ・・・。 おさわり十八手で1話、「金瓶梅」ならぬ「金庸桃」でも造って欲しいもんです。
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 どうも自主規制とカット連続の本作ですが、これぞ「文字の獄」ならぬ「電視の獄」でしょうかね(笑)。
 というわけで、原作の最後の春花ママの「決め台詞」もカットされてましたね。 これもTVB版にはあるそうです。
mama02
 決め台詞って? こういう内容です。

 「母ちゃん、おいらの親父はいったい誰なんだ?」 韋春花は目を剥いた 「知るもんかい」 韋小宝が眉をひそめる。 「腹ぼてになる前に、どんな客を取ったんだい?」  「当時、母ちゃんは別嬪だったから、毎日何人も客がついたさ。いちいち覚えてられるかい」  「客はみんな漢人だったかい?」  「漢人ももちろんいたけど満洲のお役人さんだっていたし、あとモンゴルの軍官もいたね」  「外国の毛唐はいなかったよな」 韋春花は眉を吊り上げた。 「母ちゃんをクソ売女だとでも思ってるのかい? 外国の毛唐まで相手にするなんて、ちくしょうめ、羅刹の毛唐やオランダ野郎が麗春院に来たら、ほうきで追い出してやるわ」 韋小宝はようやく安心した。 「そいつぁ良かった!」 韋春花は顔を上げて、昔の事に想いを馳せた。 「当時、ちょくちょく来てくれた回族の男がいてね。 たいした男前だったから、いつも心の中で思ってたんだよ。 うちの小宝は鼻筋が通っているから、ちょいとあの人に似てるって」  「漢人、満人、モンゴル人がいたんなら、チベット人はいなかったかい?」 韋春花は得意になって言った。 「そりゃいたさ。 あのチベットのラマ、床に就く前に、必ずお経を読むんだよ。 お経を唱えながら、あたしをじろじろ見つめてね。 お前のその落ち着きのない目は、ほんとあのラマにそっくりだね!」

 凄いメタファー・アイロニーです。 韋春花を中華なるものに喩え、永い歴史の中では、近隣民族の「来るものは拒まず」受け入れてきた(笑)こと。 但し「西洋はダメよ」(笑)。 後に金庸が書いた、「中華民族の特徴、環境適応性そのものですね。
 そして、韋小宝・・・つまり「今を生きている普通の中華の人」はこの、多様な民族や文化を受け入れてきた春花ママの子であることは、間違いないのですよ・・・。 と。

 鹿鼎記は、「諷刺」表現がかなりあからさまなので、一般にもそう読まれてきたようですが、以前書いたように、永くこれが残るとしたら「真説阿Q伝」として、魯迅の名作と対になった「中国人論」であることと故と想います。

 それにしても、最終巻の「仕舞い方」は粗っぽいですね。 『老子不干了』(もうやーめた!)と小宝が喚いて舞台から去っていくわけですが、金庸先生も「小説を書く」ことを投げ出したわけはないでしょうね。 或いは、「言いたいこと」をいうには、「書いてあること」と「その意味すること」が二重・表裏で非常に「疲れる作業」となる小説の執筆より、より直截な言説の方へと集中して行ったのかも知れません。

 これで、鹿鼎記の本編に関する記事は終了です。 48,49回が抜けていますが、この回は「歴史」と「小説」というただいま休止中の記事になります。 鋭意執筆中(笑)ですので、そのうちにUPします。

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