上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 この記事からの続きです・・・
 フェイエが、オランダ勢としてアヤックスに先立って欧州制覇した、'69-70チャンピオンズカップ決勝戦、フルタイムのDVD観賞記です。 まず得点・メンバー表など。

(Final) In San Siro Stadium(サンシーロ) (Milan) 06-05-70
Feijenoord (Ned) 2-1 Celtic Glasgow (Sco) [aet]
[(F):Rinus Israel 31, Ove Kindvall 117 (C):Thomas Gemmell 29]

選手名をクリックすると紹介HPにリンクします
Feijenoord: Pieters Graafland; Pieter Romeijn (Augustinus Haak 105), Theo Laseroms,
Rinus Israel (c), Theo van Duivenbode, Franz Hasil, Wim Jansen,
Wim van Hanegem, Henk Wery, Ove Kindvall, Coen Moulijn.
Coach: Ernst Happel
Celtic Glasgow: Evan Williams; David Hay, Thomas Gemmell, Robert Murdoch,
William McNeill (c), James Brogan, James Johnstone, Robert Lennox,
William Wallace, Robert Auld (George Connelly 77), John Hughes.
Coach: John "Jock" Stein
ref: Concetto Lo Bello (Italy) att: ˜75,000.
 トーナメントの経緯はこちらから・・・ フェイエノールトは2回戦で、前年アヤックスを退けチャンピオンになったACミランに勝って、決勝まで来ました。 セルチックは準決勝で、ブレムナーのリーズを破っての進出です。 下馬評はセルチック有利だったようです。

<メンバーと大体のフォーメーション>を図にしてみました。
fey-cel700
 フェイエは背番号と選手が確認できましたが、セルチックは、ポジション・背番号ややアヤフヤです。 尚、Youtubeにあるダイジェスト映像の、選手紹介背番号は、明らかに間違いです。
 フェイエ④Rinus Israel(イスラエル)は、メガネをかけての写真です。 当時は話題でした。

 さて、試合は、セルチックが、右ウイングのジョンストンのテクニックと突破力を生かそうとする攻め。 一方フェイエは、大住さんの記事のように、守ってロングカウンターという形です。

 フェイエのカウンター戦術は、「練られた」ものだと思います。 セルチックボールになると、
 1.まず、ボールホルダーに近くの選手がチェックに行き、速攻はやらせない。
 2.ロングボールをCFに当てて・・・は、ヘッドの競り合いでことごとくフェイエが勝つので通用しない。
 3.よって、「ストロングポイント」の、ジョンストン=右サイドに頼る、偏ってしまう。
 4.フェイエの左(セルチックの右)サイドは、SB:Duivenbode(ダヴェンボーデ)、LH:van Hanegem(ハネヘム)、CH:Jansen(ヤンセン)がガッチリ守り突破させない。 そして、左ウイングのMoulijn(モウリン)、もあわせ、フェイエもこのサイドがストロング。
 5.ペナエリア手前まで引き寄せ、数的有利で突破を抑えて奪ったボールを、ハネヘムのロングパスを生かして、カウンター。 又は、モウリンの個人技を生かす・・・
 という、どうも「フェイエ」の注文相撲にセルチックが嵌ったようです。

 フェイエのロングカウンタの事例です。 前線に残ったFWにロングボールを蹴って、後は「ヨロシク」ではなく、各人の能力・コンビを生かしたものです。(画をクリックすると大きくなります)
fey-cel70a
 ①セルチック右サイドでのこぼれダマを競り合い ②ハネヘム(オレンジ丸)が一度キープする その時FW:Wery(ヴェリー・黄丸)が上がって行く。 ③ハネヘムはセルチックの2人がかりのチェックをかわし ④SBダヴェンボーデ(青丸)に渡し、ダヴェンボーデは上がっていくヴェリーに、縦パスを出す。⑤ヴェリーはすぐさま、戻ってくるCF:Kindvall(シンドバル)にはたく ⑥ヴェリーはそのまま大回りに右サイドのオープンスペースに走りこむ。 セルチックは一瞬シンドバルに引き寄せられる。 ⑦シンドバルはボールを受けると振り向きざま右サイドへロビングを送る。 ⑧走りこんだヴェリーに合い、 ⑨ダイレクトでボレーシュート ・・・残念ながらキーパーに抑えられましたが、ハネヘムのキープ力とFWの連携、スペースを生かす走り込みと、評判どおりだと思いました。

 次に、前記事のUEFA.comのハッペル記事から引用した、「disciplined zonal marking and a stifling use of the offside trap(規律あるゾーナルマーキングとオフサイドトラップ)」は如何なるものか?ですが、どうも明確ではありません。
 オフサイドトラップは、CKのクリアから、ボールホルダーにチャレンジしつつ、全員が一斉に上がる、という今では一般的なものを、数回やっていましたが、これを言うのでしょうか。(下画)
 fey-cel70e
 それとも、この画のように、ゴール前でスイパーのイスラエルが微妙にポジションを上げ下げして、ゴール前に走りこむ選手をオフサイドポジションに置いてしまうことをいうのでしょうか・・・。
 fey-cel70b
 ①右サイドでフリーでセルチックの選手(緑丸)がボールを持つ。 中央では水色・緑の2名のセルチック選手が走りこんでいる。 この時スイーパーのイスラエルは、ポジションを下げる ②セルチック水色はニア・イスラエルの前に入るが、イスラエルも橙のフェイエ選手も付いて行かない。 右外の緑はクロスを上げようとするが、SBにコースを切られ切り返す。 ③イスラエルと橙は、切り返し後「前に」でようとする。 ニアの選手は無視 ④イスラエルと橙は、緑のクロスに対応し、更に前にでる。
 この瞬間はセルチック2人がオフサイドのようだが、フェイエ大外の桃色が上がりきっておらず微妙なポジション。 結果クロスは橙にカットされ、オフサイドにもなりませんでした。
fey-cel70g
 後半にも上画のように、イスラエルがクロスに対し、マークすべき選手(緑)より、オフサイドラインを上げる方を優先するような動きがありました。
 こういった、マーク&カバーと「上がり」・・・今風に言えば「ラインコントロール」のようなものを、イスラエルとBK陣は、ペナエリアラインをひとつの目安として、試合中ずっと意識しているようです。 ただ、ディフェンスの基本は、マンマーク&スイーパーです。 今風のラインディフェンスではありません。 
 また、「休息の為のポゼッション」=相手を走らせるポゼッションは、確かに、自陣ゴール前から、パスを繋いで攻めよう、無駄にロングボールやスルーパス、ドリブルをしない、という傾向はありますが、ボールを失わない為だけのボール回しをしている様子はありません。

 さて、セルチックはジョンストンの個人技頼みで、工夫というかコンビプレーはあまりみられません。 フェイエは上記のようなロングカウンターが数回あり、お互い拮抗・・・ということですが、先取点はセルチックに突然入ります。
 ペナエリア外で、セルチックにFKが与えられます。 これ自体かなり厳しいジャッジでした。 そして、壁がちゃんとできる前に、ボールを一度動かしてのGemmell(ゲメル)のFKが決まります。。(画をクリックすると大きくなります)
fey-cel70c
 ①セルチック選手(緑丸)が左後ろへ戻します。 ②後ろから助走したゲメルがシュート ③なんと「審判」がシュートコースに居ます。 ④ゴール!、唖然とするキーパー ⑤⑥⑦⑧:②からあとのゴール裏からの映像です。 審判がキーパーのブラインド。 当たってはいないようですが・・・「石」にはフェイエも抗議する様子も無く・・・今だったらどうでしょうか?大揉めでしょうね。

 さて、フェイエの同点ゴールは2分後にこれもFKから決まります。
fey-cel70d
 ①ヤンセンがCFシンドバルにロングボール ヤンセンはこの試合攻守に「利いて」いました。 ②セルチックDF2人がシンドバルとサンドイッチで競り合いファウル ③フェイエFKを、セルチックは上手くクリアできず、 ④ボールは浮いて、 ⑤右でフリーのイスラエルの上へ ⑥イスラエルは落ち着いてファーへヘディングで流し込み同点。

 お互い「事故」のような点で、又、取ってすぐ取り返したので、試合の流れに影響は無く、この後もセルチックが単発的に攻め、フェイエはカウンタ狙いで前半は終了します。

 後半から延長戦は次回にて・・・
Secret

TrackBackURL
→http://mariott.blog21.fc2.com/tb.php/499-2089d464
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。