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 この記事から続きます・・・・。
 まず、’68-69チャンピオンズカップ決勝戦 1-4 ACミランのDVD観戦記です。
 参考: 「68-69チャンピオンズカップの詳細戦跡」 「アヤックスのヨーロッパカップ戦跡」 「69年決勝の記事

 アヤックスは、ミケルスが監督に就任しクライフがデビューした’65年から、4年で欧州クラブ王者決定戦まで上り詰めたのですが、その相手はACミランでした。 68年の欧州選手権でイタリアが優勝した際の攻めの軸、リベラ・プラティのコンビがいて、準決勝で前年チャンピオンの、マンチェスターUを破り、決勝の相手はまだ実績のないアヤックス。 暫くグランデ・インテルの後塵を拝していたACミランには、勝利が義務付けられたような雰囲気だったのでしょうね。
 結果は、下記のスコアの通りの得点経過で、内容も理想の展開でACミランの勝利でした。 ズバリ、「一生懸命攻めるアヤックスを確り受け止め、カウンターで沈める」という、伝統のカテナチオでした。

Final, Bernabeu Stadium, Madrid, 28 May 1969, att 31000
AC Milan (2) 4 Ajax (0) 1
7' 1-0 M: Prati 40' 2-0 M: Prati 60' 2-1 A: Vasovic (pen) 67' 3-1 M: Sormani 75' 4-1 M: Prati

メンバーと、布陣は下記のとおり
AC Milan (trainer Rocco)
Cudicini; Malatrasi, Anquilletti, Schnellinger, Rosato, Trappattoni; Lodetti, Rivera; Hamrin, Sormani, Prati
Ajax (trainer Michels)
Bals; Suurbier (Muller), Hulshoff, Vasovic, Van Duivenbode; Pronk, Groot (Nuninga); Swart, Cruijff, Danielsson, Keizer
Referee: De Mendibil (Spain)
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 お互い、マンツーマン+スイーパー(リベロ)で、アヤックスがFWを4人置いているので、布陣的には、ACミランが5-2ー3、アヤックスが4-2-4になります。 若きCruijff(クライフ)をマークするのが、老練なTrappattoni(トラパットーニ)です。 そして、翌年のフェイエ戦では出ていなかった⑩Rivera(リベラ)の凄さが、よくわかった試合でした。

 ミランゴールシーンのみのダイジェスト映像です。(最後に余計なカット有り)


 開始早々、ACミランが決定機を掴みます。
 ①:リベラ(赤)から、CF⑨Sormani(ソルマーニ)にクロスが入る ②:アヤックス選手と競って ③:こぼれダマを ④:ミランBKの②Anquilletti(アンクレッティ)が拾い、 ⑤:突っかけて、右に開いた⑪Prati(プラティ)に流し ⑥:シュートするが、惜しくもポストに当る。
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 ACミランの、BKも参加した流れるような攻めでした。 アヤックスDF陣は、最後まで、ミランFWソルマーニ・プラティの動きと個人技に劣勢とあいなります。
 
 アヤックスも、早いパスワークと、上手いスペースの使い方を見せます。
 ①:左サイドでボールを奪ったアヤックス選手が ②:中央を上がるMF(桃)にパス ③:さらに右ウイング⑧Swart(スワルト・赤)に展開 MF(桃)はスワルトの前のスペースへ走りこむ ④:スワルト(赤)は中へドリブルで切り込み、 ⑤:ミランDF(黒)の前に走りこむFW(紫)へパス ⑥:これはミランDFが潰す
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 このように、当時の試合は、中盤に膨大なスペースがあり、そこは上手く繋いでエリア内で勝負という展開です。 アヤックスは人数を掛け手数も多く、一方ACミランは所謂カウンターです。 好対照の展開でした。

 そして、7分にあっさりACミランが先取点を取り、こうなったらミランのゲームだね・・・という展開になってしまいました。
 ①:左BK③Schnellinger(シュネリンガー・黒)がアヤックス選手の間を通すクサビのフィードを、 ②:下がってきたプラティ(赤)へ通す ③:プラティはリベラ(紫)へ落とし、右サイドに回り込んむ。 リベラはワンタッチで ④:左へ流れるソルマーニ(桃)にパス ⑤:ソルマーニはマーカーの③Hulshof(フルツホフ)をフェイント一発でかわし前進。 ⑥:右に寄っていたアヤックスDFのカバーは遅れ ⑦:エリア内まで入られライナーのクロス ⑧:これが、プラティにドンピシャのヘディングで合い、 ⑨:キーパーの頭越しにゴール!
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 ACミランの攻めは確かにシンプルで正確、上手いと思いますが、アヤックスDFの「甘さ」が目立つ失点でした。

 アヤックスは、サイドから崩そうとしますが、肝心なところでミスが出たり、ミランDFに防がれてしまいます。 その中で、クライフの個人技であわやのシーンがありました。
 ①:右サイド高い位置で②Suurbier(シュルビア・青)がボールを持ち、⑦:スワルト(緑)が右前のスペースへ走る。 ②:スワルトが空けたスペースにMF(橙)が走りこみ、シュルビアからボールを受け、 ③:⑨Danielsson(ダニエルソン)?桃)に縦パスを送る。 ④:ダニエルソン(桃)は,DFを背にキープから突破を狙いつつ、スワルト(緑)にパスし ⑤:スワルト(緑)は早いクロスを送るが、ゴール前を抜け、⑥:逆サイドの⑩Cruijff(クライフ)へ渡る。 ⑥:クライフ(赤)は、一度引いて、ターンしDFを抜きシュート!(⑦⑧⑨⑩⑪の連続)元祖クライフターン? ⑫:キーパーがかろうじて弾く。
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 アヤックスは、サイドからは、BKも参加したワンツーやスクリーンで、中央からはポストプレーでなどで、仕掛け・更にドリブルでの崩しを試みますが、中々決定機が出来ません。 ミランは前線3人+リベラ、のカウンターに徹します。 これが生半可な技術・コンビネーションではないので、一度発動するとあっさり決定機までいってしまいます。

 そして、ACミランが、前半終了5分前という絶好の時間に追加点を取ります。
 ①:右サイドコーナー近くのスローインを受けたシュルビア(橙)に、アンクレッティ(黒)がチャージしボールを奪い、 ②ミラン(青)の選手に浮きダマを出す、尚シュルビアは足を痛め立ち上がれない。 ミラン青の選手はヘディングでリベラ(赤)に繋ぎ、 ③リベラ(赤)は、マークのチャージをかわすように、ボレーで、 ④ソルマーニ(茶)にパス ⑤リベラ(赤)とソルマーニ(茶)は全速で持ち上がり、アヤックス陣内へ入る、 ⑥:この時点で2対2。 一度ペースダウンし、 ⑦:リベラがキープ、ソルマーニ(茶)が右サイドへ流れ、⑧:⑦Hamrin(ハムリン)が右から中央へ入り込み プラティ(緑)が左へ上がる。 ⑨:リベラはアヤックスのマークをかわし、エリア方向へドリブルで前進。 その時プラティが戻ってきて、リベラの後ろへ回り込む。 ⑩:リベラ(赤)は、一度DFに突っかけ、ヒールで、右後方のプラティにパス。 ⑪:逆をつかれたアヤックスDFに、プラティはノーマークでシュート。 ⑫:キーパーはノーチャンスのゴール!
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 プラティのマーカーであるシュルビアが負傷で、DFが一枚足らないとはいえ、まず、相手の危険なゾーンに持ち込み、相手を振る動きを3人がしてスペースを造る。 ドリブルで仕掛けたうえで、ノーマーク味方にヒールパス・・・!、やっぱりリベラはファンタジスタだったんですね。 そして、何たるカテナチオの威力・・・。

 前半が終了しました。 後半は次回にて・・・・。
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