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 この記事から続きます。 メンバーなどもこちらから・・・
 ’72年欧州選手権決勝戦 伝説の西ドイツ対ソ連を視ております。

 ’72年欧州選手権の記録はこちらから・・・   「fussballdaten」のサイト   ドイツサッカー協会HP

 立ち上がり、ソ連は様子見の雰囲気でしたが、西ドイツは前の記事でも視たように、早速「縦」「ナナメ」に「人とボールを動かし」、相手ゴール前のスペースに侵入するという攻撃を見せます。 タテ一本、ウイングのサイドアタック、BKのドリブルでの突っ込みなど、早くもあの手この手でした。

 西ドイツの攻撃陣は、下図のような基本布陣から、各メンバーの特長、母体チームのコンビなどを生かした仕組みになっているようです。
 
 ⑬ミュラーは、典型的CFで、時折ポストプレーなどで中盤に下りてくることはありますが、まず、エリア内での仕事を第一とし、シュートにつながるシーンでは必ずゴール前に居て、自らあるいはセカンドボールを狙い続けます。
 ⑨ハインケスは、ウイングというより右サイドを基点に「中」に入って仕事をします。 アナウンサーは「インサイド・ライト」と云ってました。 一方⑪E.クレマースは、典型的左ウイングで、タッチライン沿いでボールを受けドリブルで仕掛けます。 機能的には左右非対称です。
 中盤は前目の⑧ヘーネスはミュラーとのコンビで、スピードでゴール前のスペースに侵入するとともに、広範囲に組み立てのサポートもします。 ⑥ヴィンマーは兎に角、右サイド基点にハインケスの空けた右のスペース、ゴール前、更に左サイドまで、長い距離を走って、撹乱、崩しを仕掛けます。 ③ブライトナーは相手右ウイングのマンマーカーでありつつ、頻繁に左サイドを上がり、攻撃に加わります。
 ⑩ネッツアー、⑤ベッケンバウアー他は、改めて・・・。

 以下、西ドイツの得点シーンも含めプレーを視ていきます。

 <キャプチャー画像はクリックすると大きく表示されます>

 さて、下の動画27秒くらいにも出てきますが、左ウイングE.クレマースのセンタリングから、ニアポストに走りこんだヘーネスのヘディングがポストに当たったシーンの流れです。
 ①のハーフウェーライン右サイドからネッツアーのサイドチェンジから始まります。72wgeussr002
  ファーで待ち受けたミュラーにつられたか、ヘーネスがノーマークになっていました。

 次は、自陣ゴール前から、ヴィンマーの長い距離を走るプレーなど、典型的な西ドイツの攻撃です。
 ①:ベッケンバウアーが、右サイドに引いてきたハインケス(緑)に渡す。 ハインケスはこの前のプレーでソ連左SBが上がってきたので、マークについて戻っていた。 ②:ハインケスはドリブルで上がり、 ③:センターサークル付近のヴィンマー(青)へパス ④:ヴィンマーはソ連選手のチェックをかわし ⑤:ドリブルで前へ。 ここでソ連選手が4人置いていかれています。 ⑥:ヴィンマーは、引いてきたミュラー(黒)にパス ⑦:ヴィンマー(青)は左前に、ハインケス(緑)はミュラーの空けた前線に上がっていく ⑧:ミュラーは前を向く。 右サイドでは、①の時ハインケスに代わり、右前線に上がっていたヘーネス(橙)がボールを呼ぶ。
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 ⑨;ミュラー(黒)は、ヘーネス(橙)には出さず、後ろからフォローしてきたネッツアー(水色)へ渡し、前線へ上がる。 ネッツアーの脇にはベッケンバウアー(赤)がサポートに来ている。 ⑩:ネッツアー(水色)は独特の、高速のチップキックのようなパスを前方へ蹴る。 ミュラー(黒)はゴール前に入り込み、左外からE.クレマース(桃)、ヴィンマー(青)、ベッケンバウアー(赤)、ヘーネス(橙) ⑪:ネッツアーのパスは、エリア角に侵入したハインケス(緑)の足元にドンピシャで渡る。 ソ連DFはカットするチャンス無し。 後ろにはヘーネスが結果的にサポートする形 ⑫:ハインケスはリフティング気味に内側へ切り込む。 そのときミュラー(黒)はゴール前に入り込んでいる。
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 ⑬:ハインケス(緑)にはソ連DFがチャージし、ボールコントロールを失いそうになるが、 ⑭:走りこんできたネッツアー(水色)の前に浮かしたパスを出し、 ⑭;ネッツアー(水色)はボレーでシュート。 DFに当り、左外にはねる。 ⑮:左外にいたE.クレマースが拾い、ドリブルで仕掛けるとみせて後ろへ戻し、 ⑯:ヴィンマー(青)がシュート。 ゴール右上に外れる。
 センターサークルでヴィンマーに複数のソ連選手がチェックに行きつつも奪えず、マークがずれていったこと。 ミュラーが、前後に動いたことによりDFが引っ張られ、そこを速いパス回しで、「ナナメ」「横」「後」に繋いでシュート2本を撃った西ドイツらしい攻撃でした。 ベッケンバウアーも「顔」を出してましたね。

 さて、次は西ドイツの先取点のシーンです。 下の映像では34秒くらいからで、ゴールシーンのみですが、以下、攻め始めから視ていきます。 
 ①:ソ連の攻めを押さえたベッケンバウアー(赤)が、やはりDFのマークの流れで左サイドに居たヴィンマー(紫)に渡す。 そのときネッツアー(青)は傍にいる。 ②:ヴィンマー(紫)はドリブルし、攻め残りのソ連選手がチェックするが、キープし、内側からサポートしてきたブライトナー(水色)にパス。 ③:ブライトナーは前のスペースにドリブルで持ち上がり、 ④:ソ連選手がチェックに入ると一度ストップし、 ⑤:上がってきたネッツアー(青)にパス。 ⑥:ネッツアーも一度切り返しでキープし、 ⑥:前にでたブライトナー(水色)とワンツーのようなパスを出し、前に走り出るが、ブライトナーは一旦ベッケンバウアー(赤)へ戻す。 ⑧:そして、下記映像のベッケンバウアーのドリブルシーンへ続く・・・。
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 ⑦で判るように、この時点で、ソ連FW3人対西ドイツのDF3人+マークを持たない(リベロ)のベッケンバウアー。 そして、ベッケンバウアーは、後ろにDF・FWを同数で残して、一気にドリブルで相手ゴール前に突進していきます。 前方は、やはり同数。 ソ連が西ドイツ攻撃陣をマンマークし、最後尾にスイーパーを置いているので、フリーのベッケンバウアーには、まず誰かが「マークを捨てて」チェックにいかないといけません。 そこで、ズレや数的優位が出来ます。

 ⑨:スピードを上げてきたベッケンバウアー(赤)にソ連DFが二人一緒にチェックにいくが、 ⑩:「スイスイ」とかわされてしまい、これによって、併走しているネッツアー(青)がフリーになる。 ⑪:ベッケンバウアーは、引いてポストになったミュラー(黒)にはたき、左前に走りこみ ⑫:ミュラー(黒)は、右へ走りこんできたネッツアー(青)に浮かしたボールを出し、 ⑬:ネッツアーがボレーシュート ⑭:シュートはゴール右上に当り、大きくはね、 ⑮:ソ連DF(橙)がクリアするが、 ⑯:右でフリーになっていたハインケス(緑)に渡り、シュート・・
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 ミュラー(黒)は、この一連の流れで、⑫でポスト役をやってすぐ、ゴール前に詰め(⑮)、更にハインケスがシュートするタイミング(⑯)では、こぼれ玉を狙いつつオフサイドにならないいようなポジションに修正しています。
 ⑰:ハインケスのシュートはGKが辛うじて弾くが、 ⑱:「狙っていた」ミュラー(黒)の前にこぼれ、 ⑲:ミュラーは、ピンボールのようなボールの動きにアタフタしたソ連DFに先んじ、ゴールに流し込む。
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 ゲルト・ミュラーは「ゴールエリア内でこそ真価を発揮する」といわれましたが、シュートに対する、準備と反応は、さすがの真打登場でした。 これで西ドイツが先行します。
 短いダイジェスト映像です。


 次回は、西ドイツのDFを中心に視ていきます。
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