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 成長したのかはさておき(笑)、テムジンの一族に「功績」を残した郭靖は、江南に旅立っていきました。下の4つのロングショット好いですね。 暫くはモンゴルの大地ともお別れです。
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 さて、『射雕英雄伝』の何処が強みというか面白さかというと、登場人物の、性格・立場・出自などキャラクタ設定における「対比の妙」ですね。 NECOさんHPにある人物相関図のような敵対・恋愛関係はもとより、この対比を視ていった方が面白いと思います。

 ここまで出てきた中でも、同じ江湖の武人でも『南の市井「江南七怪」対北の組織「全真七子」』 権力志向は同じでも『陰険・謀略の「完願洪烈」対仁義・武闘の「テムジン」』 母親としての「李萍」対「包惜寂」(上手い表現が見つかりませんが視れば一目瞭然(笑)) 草原の武人でも『従者として生きる「ジェべ」』対『下につくことを拒む「ジャムハ」』・・・。
 『射雕英雄伝』というか金庸の小説は、『無理』なストーリー・『無茶』な展開・『無駄』な場面描写、というモダン思考では「嫌われる」ものが一杯で、これが我国ではいまひとつ「ウケ」ないのではと思います。 しかし、この人物対比=「キャラクタの組合せ」は、世に数ある小説の中でもこれだけ豊穣なのものは、例をみないのではないでしょうか。
 唯、「ストーリー(物語)」より「キャラクタ対比」まずありき、の書き方故、つまりある局面で「・・・なAさんはXの行動を、それに対比する・・・なBさんはYの行動を」の連続で物語を造ることに依存しすぎ、かつ「膨大・多様な人物」を登場させてしまうため、終わりに行くほど『無理・無茶・無駄』が目立つ・・・と。

 今後登場していくメインキャラの「二組のカップル」と「四人の前輩」。 これこそ陰陽五行の「マトリクス」で造ったような設定です。  そのキャラクタ設定の「入り口」は、以前鹿鼎記の記事でも書きましたが『「主人公はあくまで「普通の人」=「野」の人・・・それが平凡、「愚鈍」とも云える「「郭靖」』で、そこから、対面の楊康・黄蓉のキャラを対比して設定し、さらに、この三人と関係していく人々を造っていく・・という書き方です。
 メインキャラクタがお互い「重複」する処が無く、単に「正邪」「善悪」で割り切れない、「正」が「悪人」だったり、「邪」が「善人」だったり、ひっくり返ったり、悪人が情にうつったり・・・「プロトタイプ」でない、複雑な展開をしてくれるのです。 普通なら「それは無いだろ」的ストーリーが「笑って許せる」のはこの辺かもしれません(笑)

 こういうキャラクタ設定に加え、「場所の設定」も妙です。 乾燥した緑のモンゴルの草原では「オープンなカラッとした」、湿気った暗い江南では「ネチッこいウダウダした」お話を展開。 方や草「原」と桃花「島」、燕「京」と江南の「街」など、自然・歴史の感性も引き出してくれます。

 ということで、次回からメインキャラの「二組のカップル」が登場します。 これが、お前は「どちらに近い」?「どちらが好み」?・・・と突っ込みつつ、どちらかには苦虫を潰しながらも感情移入してしまう、上手いカップルの創作です。
 一言だけ、「郭靖と楊康の違い」は、「肝心な処は、自分が判断する」ことです。 青少年向け道徳の本みたいですが、そんな教訓的なものではなく、メタファーに富み且つ現実も透けて見える、作者の「軸」にしたかった事ではないか・・・と、何回目かのドラマ観賞で想っております。

 『射雕英雄伝』(wiki)  SINAHP  NECO公式HP・・・  MAXAMHP・・・  百度・・・・  中文原作・・・
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