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この記事と、この記事からの続きです。 そして、前段はこの記事です。 この記事で、結論めいたことを書いてしまいましたが、オランダはスウェーデン戦を見る限り、アヤックスの単純コピーとは違うものですね。

Netherlands - Sweden 0:0 オランダVSスウェーデン戦ページ メンバーと布陣です。

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 守備面で見ると、オランダは、スウェーデンの2トップ、西ドイツ戦でもその能力をみせた、エドストレム・サンドべりに、Rijsbergen(レイスベルヘン)・Suurbier(シュルビア)が徹底マンツーマンでついて、Haan(ハーン)がマークを持たない形(スイーパー)でいます。 特に、シュルビアは、アヤックスでは右サイドを頻繁にオーバーラップ・FWとのポジションチェンジし、攻撃の重要なパーツでしたが、前に残ろうとするサンドべりを「張り付き」マークで攻撃参加はほとんどありませんでした。 DFはマークを「放り出して」まで、ハーフウェーラインより上がり押し込むようなことはせず、Krol(クロル)がアヤックスの守備を自ら評したような、
 守っているときは相手をハーフウェーラインのところにとどめておくことを目指していた。 私たちはゴールを守るのではなく、ハーフウェーラインを死守していたのだ。 だから相手のオフサイドを誘うことができた。(前出記事リンク
 という状態ではありません。 これは「意図した」もので、アヤックス流「押し込み」スペースコンパクト、よりマンマークで相手の良さを殺す、を優先したものではないかと思います。
 よって、戦線が「間延び」することが多く、攻守切り替え時には中盤とスウェーデンDFの裏に、広いスペースが出来ています。 このスペースでボールをうけ、仕掛けるのがクライフです。 起点・経由・突破・フィニッシュと、ほとんどの攻撃シーンの肝心な部分に絡んでいます。
 スウェーデンは、マンツーマンが原則ですが、オランダの頻繁なポジションチェンジに臨機応変に対応し、ゴール前を固める、という西ドイツ戦と同じ守り方です。

 下の映像は、前半の約10分間のダイジェストですが、結構要点を押さえています。

 映像にそってみていきます。
1) 0から1分50秒: キックオフすぐからで、スウェーデンはエドストレム目標のロングボールから、FK、ミドルシュートのチャンスを得る。
2) 1分50秒から2分40秒: スイーパー・ハーンが前に出てチェックにいくが、スルーパスを裏抜けしたサンドべりに通され1:1のピンチ。 シュルビアが巧みなタックルでボールを奪い、Hanegem(ハネヘム)が前線に走り出したクライフヘロングパス。 クライフは、右サイド奥でDFをかわしセンタリング。 オランダは3人が飛び込むが、スウェーデンもきちんとマークし、ヘディングシュートは枠を外れる。
3) 2分40秒から3分28秒: スウェーデンのGKのキックを確保したオランダが、左サイドでうまい三角パス。 大外のフリーのクライフヘ渡りライナーのセンタリング。 3人飛び込むが、すんでのところで触れず。
4) 3分28秒から3分47秒: クライフの左サイド個人突破、センタリングからハネヘムがミドルシュート
5) 3分47秒から4分09秒: スウェーデンGKのキックを確保したオランダ・クロルのロングパスが、裏抜けしたクライフに通り、シュート。 GKがわずかにさわり枠の外へ。
6) 4分09秒から4分38秒: スウェーデンの左サイドからの攻撃をクリアし、全員が一気に上がるオフサイドトラップ、成功。
7) 4分38秒から5分14秒: オランダ自陣FKを左に開いたクライフにロングパス。 クライフはキープし、CBの裏のスペースへクロス。 Neeskens(ニースケンス)が飛び込みジャンプボレーするが、シュートは枠外。
8) 5分14秒から5分25秒: スウェーデンGKのキックに、オランダは全員がハーフウェーラインを越える押し上げオフサイドトラップ。 GKキック時のオフサイドラインは画面に無いが、当時は疑わしは罰する?・・・で成功。
9) 5分25秒から6分08秒: アヤックス型典型的攻撃。 スウェーデンの攻撃を阻止後、マークの関係で4人のDFは右奥から、ハーン・シュルビア・クロル・ニースケンスになっている。 ボールを持ったクロルがドリブルで持ち上がり、右サイドへパスし、そのまま斜めに右ウィングの位置へ走りこむ。 ハーンはそのクロルへパス。 このとき、クライフはボールをうけるようにDFを連れて下がってきている。 フリーのハーンにはクライフに付いていたDFが移動しマーク。 クロルはフリーで前を向いたクライフにボールを渡し、クライフは勝負!で2人をかわしセンタリング。 ゴール前では3人飛び込むが、スウェーデン長身のTapper(タッペル)がきわどくヘディングクリア。
10)6分08秒から6分35秒: スウェーデンがFKのトリックプレーからサンドべり強シュートをJongbled(ヨングブルート)がセーブ。
11)6分35秒から6分56秒: 大きなサイドチェンジから、生で見た大住さんがこの本で感動したと書いている、元祖クライフターン!から、センタリング。
12)6分56秒から7分50秒: スウェーデンの右サイドBKオーバーラップをハネヘムがスライディングタックルで奪い、立ち上がると即、左サイドに開いて駆け上がるクライフにロングスルーパス。 クライフのライナーのセンタリングにRep(レップ)が走りこむが、スライディングシュートはゴール上へ。
13)7分50秒から9分10秒: レイスベルヘンのオーバーラップに始まる連続攻撃。 エリア手前での細かいパスつなぎ、奪われてすぐの集団プレス、カウンターへの早い戻り・・・など。
14)9分10秒から最後: 大住さんが感動したクライフの二つ目の個人技。 リフティングから二人抜き。

 オランダは、クライフの個人での打破はもちろんですが、マンツーマンディフェンスから、切り替えの早い「カウンター」の意識が徹底されています。 スウェーデンは、ゴール前だけはやられないぞ、という頑張りで、さすが「詰まる」とオランダも攻めあぐねます。
 次回は、ここには出てこなかった「気になるプレー」をいくつかキャプチャーで。
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