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 この記事から続きます。 オランダVSスウェーデン戦ページ メンバーと布陣は前の記事で・・・。

 オランダのすばらしさばかりが伝説になってるこの試合ですが、対するスウェーデンも、ややオランダの守りが迂闊なところもありますが、下のようないい攻めをみせています。

(1) オランダキーパーのロングキックをスウェーデンが確保したところからです。
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(2)スウェーデンCB(黒)がドリブルで持ち上がり、 (3)オランダのチェックがやや甘い中クサビのパスを入れ、 (4)引いてきたエドストレム(青)がこれを左MFに戻す。 この時、左SBAndersson(アンデション・黄)がライン際を上がる、この時アンデションにはマーカーのレップ(橙)がついてる (5)アンデションはストップしパスを受ける (6)アンデションは内側へドリブルで切り込み、レップを外す、エドストレムはマークを連れて大外へ移動する。 オランダのマークはスイッチせずそのまま (7)アンデションには内側からヤンセン(赤)がチェックに行く、手前(右サイド)からスウェーデン・タッペル(水色)とハネヘム(紺)が寄せる。 (8)アンデションはタッペルにバックパス。
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(9)ハネヘムのタックルをかわしたタッペルは、裏に抜けたアンデションにスルーパス。 この時ヤンセンはタッペルに応対した為、また本来のマーカーレップはついていかず、アンデションはフリー (10)アンデションには、サンドべり(緑)のマーカー・シュルビア(茶)がずれて追いかけ (11)スイーパー・ハーン(紫)も引き出される (12)アンデションはシュルビアをドリブルでかわす、その間にサンドべり(緑)はフリーでゴール前へ移動 (13)アンデションはサンドべりに低いライナー性のセンタリング (14)ノーマークのサンドべりだったが、 (15)シュートは大きくゴールの上に外れる
 (16)サンドベリ(リンク)は、ブンデスリーガの名門「1.FCカイザースラウテルン(リンク)」に’73年から77年まで在籍して118試合で61ゴール、スウェーデン代表でも37試合で15ゴールのストライカーでした。 彼らしくないシュートミスだったようです。
 上の(8)以降をゴール裏から撮った映像です。
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 レップが見事に取り残され、次々とマーカーがずれて、ゴール前は最後2:3でした。

 さて、次は「オフサイドトラップ」です。 オランダの、全員が一斉に上がる「突撃」オフサイドトラップは、前の記事で取り上げたように、71/72年アヤックスで既にやっていましが、74年オランダでその代名詞になりました。 前回の記事の映像でも6)8)と2回ありました。
 映像に無い場面ですが、これはオフサイドトラップというより、後に「ボール狩り」といわれた、ボールホルダーに数人が群がり奪い取って、一気に速攻というシーンです。 オランダ選手が押し上げますがそれはオフサイドをとるものではなく、ボール狩りのサポートと反転速攻のためと想われます。
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(1)スウェーデン・キーパーのキックを競って、 (2)スウェーデンがキープし、パスをつなぎ (3)(水色)がドリブルで上がってくるが、 (4)オランダ選手が(水色)に (5)3人チェックにいき、外側からヤンセン(桃)、レイスベルヘン(紫)もマークを離して寄せてくる。 (6)赤丸内で、(水色)にタックルし、(7)こぼれたボールをヤンセンが拾い (8)スウェーデン(黄)のタックルをかわす。 この時オランダ選手は飛び出して反転速攻を始動
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(9)ヤンセンがドリブルで上がり (10)レイスベルヘンは一気に右オープンスペースに上がる (11)(12)残念ながらスウェーデンにボールを奪われる。

 オランダのオフサイドトラップは、
1)ハーフウェーラインより相手陣に、全員が上がり「押し込んだ」際に、カウンターを防ぐため、自陣のスペースを「殺す」為の「ハーフラインオフサイドトラップ」。 これは、後に「コンパクト」・「オフサイドタティクス」概念へ引き継がれます。
2)相手攻撃をクリアした後の2次攻撃を防ぐ、「押し上げ」オフサイドトラップ。 これは、まずオフサイドを取る為のもので、今も昔も定番です。
3)上記のように、「数人がボールを奪いに行く」際、相手のフリーになった選手が裏抜けする、又は自陣裏のスペースに放り込んで「逃げる」のを防ぐ為。 これは、「所謂ボール狩り」に付随した「オフサイドトラップ」です。

 74年のオランダは元祖プレッシングと、オフサイドラインを高くする「コンパクト」化、又はハーフラインオフサイドトラップを常時やっていたわけではありません。 やったほうがいいと想われるときも、相手の最前線の走りこみに対応して「引いて」守ることのほうが多かったのです。
 前の記事の映像13)など、ボールを奪えず相手パサーが前を向いたとき、多くのオランダ選手は自陣に引いています。 アヤックスほど「押し込みきり」のコンパクト化をしていないのは何故か?
 次回は攻守にわたり、この点をみてみます。
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