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ロアン・リンユィ 阮玲玉ロアン・リンユィ 阮玲玉
(1999/07/23)
マギー・チョン、トニー・レオン 他

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 平一指 祖千秋 老頭子 そして藍鳳凰 と「AでもBでもない」江湖の皆さんが次々に登場し、令狐兄の病を治そうとします。 これも聖姑様に気を遣ってというかなんだか「弄れている」状態ですね。
 さて、この小説でいまひとつ「なぜこんなキャラクタ設定にしたの?」と思うのが、任盈盈が「江湖の評判を気にする恥ずかしがり屋さん」と令狐兄が言っている事です。 色んな伏線であり、アイロニーなのは解るんですが、くどいほど出てきます。 それと対応するのが、盈盈の「恩」に報い、江湖での評判・面子を立てようとする令狐兄の「義」の行動です。
 まず上の「阮玲玉(ロアン・リンユィ)」という未見なんですがこの映画です。 1920年代の上海映画界の大スター25歳で恋愛関係の悩みで自殺した、「阮玲玉」の伝記映画で、マギー・チャンはこの映画が一番美しいという評判。 この程度の知識しか無いのですが、是非観たいと思っていました。
 そして、先日記した「新しい中国文学史―近世から現代まで」 のなかに、この阮玲玉の自殺についての記事がありました。 彼女は世間の評判、特にメディアのゴシップ・スキャンダルの圧力の影響が大きかったと記されています。 
 彼女の遺書が引用されており、その内容にドキッとしました。 
 ジャーナリストである金庸には、この大スキャンダルにおけるメディアの功罪、そして阮玲玉のイメージが在り、この小説に投影されている様な気がします。 
 又、嵌りそうなものに出会ってしまいました。 まずはこの映画を観てみる事にします。 尚、出演はトニーレオンではなくレオンカーファイです。 AMAZONさんよく間違うね、二回目ですぞ(笑)
追:この映画どこかで「一位」になってたので覚えていたんですが、「中文電影資料庫」の「10大投票上榜電影」でした。
遺書などの詳細は続きにて・・・・
阮玲玉の遺書はこのような内容だったそうです。(前記本より引用)

 (「張達民」)は恩に仇で報い、徳に報いるに恨みをもってしました。これに加えて、世間はよく事情も知らないのに、わたしがいけないとおもっています。ああ、いったいどうすれば良いのでしょうか。あれこれと考えてみましたが、唯死あるのみ、です。ああ、わたしの死など惜しむほどのことではありませんが、それでも本当に、人言畏る可し、人言畏る可し、なのです。

 此処に行きつくまでの説明も前記の本から抜粋・引用します。

 ・張達民とは彼女の旦那さんで、「買弁の四男坊」。 住込みメイドの娘である阮玲玉をみそめて親の反対を押し切って同棲。
 ・阮玲玉は、女性差別に苦しみつつ職業婦人として生きる新しい女達を描いた社会派映画に出演、若い知識層の圧倒的な支持を得て・・・
 ・張達民は親譲りの財産も、競馬の持ち馬への投資に失敗して使い果たす。別の女優のヒモとなり博打に狂い借金を重ねる張に愛想をつかした阮玲玉は別居に踏み切り、茶のビジネスで財産を築いた資産家と同棲をはじめてしまう。
 ・張は二人をゆすり、姦通罪で訴える。マスコミがこれを女優のスキャンダルと書きたてる。
 ・裁判を前に阮玲玉は服毒自殺する。


 1930年代の上海では、同じようなスキャンダルであっても現在とは比べ物にならぬ出来事と思いますが、この後、左派右派メディア間の「政治的言説」にまで発展したのだそうです。 メディアの力・怖さ・エゲツなさなどが表出した画期的な事件だったのでしょう。 そして江湖のスーパースター任盈盈は、遺書の文面に表れたような阮玲玉の「生き様」へのオマージュかもしれません。
 最後に・・・「人言畏る可し」とは「詩経」にある文言だそうです。
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